- 歌ってみたを作りたい!
- 難しそうだけど挑戦したい!
- でも、何から始めてよいかわからない…
- 歌ってみたの作り方を簡単に教えてほしい
インターネットの普及でニコニコ動画やYouTubeを中心にさらなる盛り上がりを見せている歌ってみた動画。
だけど音楽制作って難しそう…機材をそろえるのにお金が掛かりそう…
悩んでいる人も多いはず。今回はプロミュージシャン歴20年の筆者が、改めて最新版の「歌ってみたの作り方」を徹底リサーチ。
結論を先に話すと、プロの現場とやることはさほど違いはありません。
ただ、最近は自宅でハイクオリティに制作できるできるソフトやアプリが増えています。
本記事では初心者の方でも挫折しない方法をプロ視点も交えて、わかりやすく解説できればと思います。

これを最終ゴールに解説してまいります!
【筆者プロフィールを確認したい方はこちら!】
- まずは歌ってみた制作に必要なものを知ってそろえよう
- 録音しよう
- 音源を合体させよう(MIX)
- 動画と音源を合体させよう(エンコード)
- 発表しよう!(動画投稿)
歌い手の第一歩を踏み出すべく「歌ってみた」の作り方を学んでいきましょう!
もくじ

はじめに歌ってみた制作に必要な材料と道具を知って揃えるところから始めましょう!
料理と同じで材料と作る道具がなければ何も始まりません!
材料と道具に分けてそれぞれ必要なものをご紹介します。
歌ってみた制作に必要な材料とは?
必要な材料がこちら!
- 歌声
- カラオケ音源
- 動画素材
実は難しそうに見えて必要な材料はこの3つだけ。
自分の歌声とカラオケ音源、そして実際投稿する際の動画素材です。
皆さんがややこしいと感じるのは材料ではなく、これらの材料を料理していく道具の部分だと思います。
歌声とカラオケ音源
歌声は「作ろう!」と思った時点で既に持っているはずです。

歌声の準備は問題なくクリア!
問題はカラオケ音源です。準備する手段は大きく分けて以下の2つ
- クリエイターが配布している音源をゲットする
- 自分で演奏する(弾き語り)
YouTubeなどの動画サイト投稿の際に、オリジナルのCD音源のカラオケを使ってしまうと、著作権の侵害に当たってしまいます。
詳しくはこちらの記事で解説していますのでご確認ください!

基本的にCD音源をもとに、自分で作り直せば著作権の侵害はクリアできるのですが、初心者の方にはハードルが高いと思います。
DAMなどのカラオケを利用するのもNGです。

それならば選択肢は…
ボカロPが、配布しているオリジナルインストを使う。これが初心者にはベストではないでしょうか?
- ロキ
- 命に嫌われている
- ヴァンパイア
などの超人気曲もYouTubeの概要欄からoffvocal素材をゲットできます。
利用規約をしっかり読んでからダウンロードしましょう!

意外と概要欄で名曲のoffvocalリンクが見つかるよ
J-popの場合は記事でもご紹介している通り、オリジナルインストやDAMなどのカラオケ音源がNGです。(作者が許可を出している場合もある)
そうなってくると
- 自分で弾き語る・アカペラで歌う・友達に演奏してもらう
- 誰かが作ってくれたフリー音源を探す
- 自分専用のオケを発注して作ってもらう

この3パターンになります。
1の弾き語りは技術が必要、2のフリー音源はキーなどが合わない場合がある、3の自分専用のオケ発注は予算がかかる。
どれもなかなかハードルが高い…どうしても歌いたい場合は
このどれかが現実的かなと思います。
とにかくJ-POPは権利的なハードルが高いので、初心者の方はボカロ曲からスタートするとよいと思います。
歌ってみた動画の準備
実際音源を制作してから必要となる材料ですが、動画投稿する際には動画素材が必要となります。
- 演奏している自分の姿
- アニメーション
- イラスト
この3つが現在の主流です。アニメーションを誰かに作ってもらったり、イラストを絵師に頼んだりしない場合は演奏している自分の姿が現実的かなと思います。

顔出しできればメリットも!

実はプロのプロデューサーも新しい才能をYouTubeなどを使って探しています。もし顔出しで活動できればプロのスカウトの目に留まるかもしれません。
しかし、デメリットも多くハードルが高いのも事実…そんな場合は絵師さんや動画師さんを積極的に探してみましょう!
- YouTube
- ニコニコ動画
SNSでは多くの絵師さんや動画師さんが活躍しています。TwitterのDMで依頼してみるのが良いと思います。
これからイラストの世界で活躍していく金の卵と出会えたら、二人でユニット完成です。
まだ駆け出しの絵師さんは安価で引き受けてくれる方も多いため、一緒に成長していく事ができます。
歌ってみた制作に必要な道具とは?


材料がそろったところで次は道具をそろえましょう!

必要な道具がこちら!
- 録音機材(PCやスマホ)
- 録音ソフト(DAWやアプリ)
- マイク
- ヘッドフォン
- 備品:ポップガード/オーディオインターフェース/マイクスタンドなど
- 動画編集ソフト
道具に関しては重要な分かれ道だと思います。
それぞれの特徴をご紹介します!
操作が簡単
大がかりな録音機材が不要
しかし、クオリティはPCには及ばない
安価
ハイクオリティなものが作れる
作れる作品の幅が広がる
しかし、機材の使い方を覚える必要がある
高価
最初から本気で取り組むつもりならPCスタートでもよいと思います。
しかし、PCでの制作こそプロがやっている作業と同じで、最初に機材の操作を覚えることに多くの時間を使ってしまうなどのデメリットは大きいです。
一方、スマホは他の携帯アプリの様にスタートできるのが魅力です。
もちろんクオリティはPC制作に劣ってしまいますが、筆者の結論としては
理由は、機材の使い方を覚える作業があまりにも過酷
どうしてもPCじゃなきゃいやだ!という初心者の方は、スターターキットを購入すると一気に全て揃うのでお勧めです。
▼歌ってみた向けおすすめスターターキット▼
最近はアプリも高性能!人気のアプリを紹介します。
【App Storeで無料!iPhone用アプリ】GarageBand
実はこのアプリ、昔からPCベースの制作用にAppleが開発したソフトで、スマホの普及と共にアプリ化されたソフトです。

ソフト自体を説明すると長くなってしまうのでここでは一連の流れを簡単に説明します。
他のアプリと同様にインストール
スマホで制作している歌い手の必須アイテムとして大人気です。
これらの音楽機材と動画編集ソフト&動画配信アカウントがそろえば、準備完了!
さっそく実際に作っていく作業に移りましょう!

必要な機材がそろったら、ここからは実際の制作作業に入ります。
これが最初の作業です。レコーディングとは音源に合わせて自分の歌を録音することを指します。
自分が選んだ機材を使って楽曲に命を吹き込みましょう!
ボーカルレコーディングは以下を意識するとよいテイクが録れます!
- 入力ボリュームをしっかりチェックしよう
- パートに分けてレコーディングしよう
- 歌う回数は4回~5回くらいまでにしよう
- あらかじめ歌詞に息継ぎのポイントを記入しておこう
この4つを意識すると、格段に良いテイクが録れるようになりますので、ぜひ実践してみてください。
▼ボーカルについては以下の記事でも解説しています。興味のある方はのぞいてみてください▼



録音が終わったあなたのもとには以下の2つがあると思います。
- 歌データ
- オケデータ
これらを混ぜる作業の事をミキシングと言います。
料理でいう盛り付けだと思っていただければわかりやすいと思います。
音源をMIXしていくわけですが…正直これはプロの現場でも専門職が行うので、初心者が行うには非常にハードルが高いです。
なので注意しておいてほしい事をご紹介します。
- トータルボリュームを大きくしすぎると音が割れる
- 基本的にわからないうちはエフェクトに頼らない
- 最初は声とオケの音量バランスを整えるだけでOK
- ミックスしてしっくりこなかったらボーカルを録り直そう
ミックスは想像以上に奥深いです。
目的なく音をいじると100%の確率で音質が悪くなります。
よくある失敗は、ミックスで歌を上手くしようとする事。
基本的に歌(材料)が悪ければミックスしても上手くなりません。そういう場合は歌をリテイクしましょう。
歌を上手くするにはミキシングの前に音程補正を挟まなければならない場合も多いので、リテイクをオススメします。
ゆっくり学んでいけば、次第に理解も深まり、やれることも増えるので、慣れてきてから追求していけばよいと思います。
予算があるのであれば、Mix師さんに一度依頼してみるというのも、クオリティアップには良いと思います!

ここまで来たら完成まであとわずか!
作った音源と用意した動画素材を合体させましょう!
この作業をエンコードと呼びます。
しかし、ここでも一つの分かれ道…
ここに関しては圧倒的にPCをオススメします。
スマホでもやれないことはないのですが、音楽以上にクオリティに差が出ます。ただしTwitterやTiktokを主戦場とするのであればスマホでOKだと思います。
YouTubeの場合は圧倒的にPCの方がハイクオリティな仕上がりとなります。
動画が完成したら、あなたのチャンネルから歌ってみた動画を世界に発信しましょう!
音源制作も動画制作も最初はみな初心者です。
わからないことだらけのジャングルに迷い込んだ感覚になると思います。
しかし、少しづつ進むことによって、最高の作品を作り出すことができる。
今はSNSで世界中の人と繋がれる時代、時に迷ったときは他の人の力を借りて作り上げていくのも素敵な事だと思います。
可能性は無限大!ぜひ、制作を楽しむことからスタートしてみてください!
▼動画制作を自宅で学びたい人はこちらもおススメ!▼
動画編集オンライン講座【レバレッジエディット】