2022年の1月5日に発売されたSixTONESの2nd AL「CITY」
アルバム内にまた魅力的な1曲が収録されました。その名も「Rosy」
映画 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」 日本語吹替版主題歌に抜擢された話題作のYouTube verを
- サウンド
- 歌詞
- MV
3つの視点で詳しく深堀していきたいと思います。
1st ALの「1ST」は「オリコン年間ランキング 2021 作品別売上数部門」3位。現在3月2日に発売が予定されている次作シングル『共鳴』は各予約サイトで軒並み一位を記録。
今やジャニーズの新世代エースともいえるSixTONESの最新作「Rosy YouTube ver」の魅力に迫っていきたいと思います。
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それではさっそく解説スタート!
▼筆者プロフィール▼
サウンドプロデューサーとしてメジャーアーティストの楽曲制作に携わり15年。
オリコン一位やレコード大賞受賞作品に携わる
もくじ
Rosy サウンド面分析
「Rosy YouTube ver」のサウンド面での注目ポイントがこちら!
- 超細かいメロディーの譜割
- サビの重要ポイントのファルセット
- 間奏部分のジャジーなソロプレイ
- 6人の声を生かした音域の広さと声の表情変化
- オトナっぽさを意識したサウンドプロデュース

1つずつ深堀していきましょう!
超細かいメロディーの譜割
ファーストインプレッションは「メロディ細か!!」という印象!
普通この位のテンポ(150bpm Over)の楽曲だと、倍テンといって、テンポに対してゆったりメロディーを作ることも多いのですが、Rosyはこれでもかとメロディーを詰め込んでいます。
その理由を考えてみました、それがこちら!
これを出したかったのではないでょうか?
やはりスパイダーマンの魅力はビルとビルの間を飛び回るアクション。
映画と共に楽曲を聴くとそのスピード感とメロディーの細かさに、映像がシンクロする感じが気持ち良いです。
サビの重要ポイント:ファルセット
サビもその他の部分と同様メロディーが細かくなっています。このようなスタイルだと、どうしても
という問題が出てくることが多いです。そこで登場するのがファルセット
- 運命に問う
- 喜劇となるまで
この二つのキメの部分でファルセットを使って、一瞬メロディーをスローダウンさせることによって、耳なじみの良いキャッチーさを生み出しています。

メンバーの声の美しさが強調されていますね!
間奏部分のジャジーなソロプレイ
サビの終わりの間奏も、スローダウンする気は一切なし。
エレピの超絶ソロを楽しむことができます。ここにも、スパイダーマンのイメージ(スピード感)を損なわない工夫がされています。
YouTube Verではその後のAメロの折り返しまでずっとソロを弾いています。
を表現しているようで非常に好きなポイントです。
5人の声を生かした音域の広さと声の表情変化
ボーカルが6人いることによるメリットも存分に発揮しているのがRosy

これもこの楽曲の一つの魅力ではないでしょうか
- 強い、がなり声
- ストレートな歌唱
- 綺麗なファルセット
この3種類を巧みに使い分けて、細かいメロディーにアクセントを加えているのが印象的です。
- 田中樹さんのラップパート
- 髙地優吾さんの「是が非でも」の一瞬のがなり声
- ジェシーさん&松村北斗さんの「運命に問う」のファルセット
- 京本大我さんの「胸に張り付いた」のセクシーボイス
- 森本慎太郎さんのBメロ「誰かさんが~」からのウィスパーボイス
などなど、多種多様な声質と音域を見せてくれています!
6種のボーカルがたたみかける様に入れ替わりながらも、細かい声の表情変化が味わえる。
ここに注目するとさらに魅力的に楽曲を楽しむことができるでしょう。

それにしても…

ライブで歌うの大変そう!
そのくらい目まぐるしい、マイクリレーです。
オトナっぽさを意識したサウンドプロデュース
筆者はSixTONES=ちょっと大人っぽいグループというイメージなのですが、今作もサウンド面で大人っぽさを出している箇所が多く見られました。
代表的なのが楽器構成。これだけ激しい楽曲であれば、もっと歪みギターを多用することも多いですが、今回はエレピが主役。
ジャズっぽい楽器を多用することで
を演出しながら、リッチなサウンドに仕上げています。
このテンポ感でもロックっぽくなりすぎないような工夫がされています。
Rosy 歌詞分析

続いては歌詞に注目してみましょう!
タイトルの「Rosy」とは薔薇っぽいなんて意味で使われる英語。赤・血・毒々しいなんていう表現でも使われます。
赤・毒で連想するのはスパイダーマン

間接的にイメージを表現しているのかもしれませんね
歌詞にはスパイダーマン要素がいっぱい
もちろん、日本語吹き替え版の主題歌という事もありスパイダーマンを意識した歌詞表現が多く見られます!
ドドド毒にまみれ 感情 ミミミ見えなくなる本能
毒にまみれ感情〜愚蒙の衝動現る
誰も彼もハマる〜散らかる見解
分かち合い〜摩天楼の針の間に
ネタバレになってしまうのでざっくりですが今回のスパイダーマン・ノーウェイホームのキーポイントは
- 呪文
- 運命
- 大切な人を傷つける
- 善と悪
このようなテーマになっています。
毒にまみれる=理性を失う
誰も彼もハマる=パニック状態
誰かさんがくれた筋書き=フェイクニュース
などなど映画と照らし合わせてみる事で、見えるストーリーも多くあるので是非チェックしてみてください!
Rosy MV分析
静寂の中6人が横並びになるシーンから始まるMV。

嵐の前の静けさといった感じ
スーツに身を包み、街をドライブする様はスパイダーマンの舞台NYの摩天楼をイメージしている感じですね。
さらに巨大な何かから逃げ惑う6人。
YouTubeにも記載されている
ヴィランは悪党、今回のスパイダーマンのストーリになぞらえたテーマが設けられています。
衣装を見ても黒スーツ。このシンプルさでは正義か悪かの判断が難しいですね。
サビでは細かいメロディーに合わせた、高速ダンスを披露。

振り付けもヒーロのようであり悪党のようでもある
RosyのMVにはSixTONESの魅力を詰め込みながらも…
- 善か悪か
- 何から逃げているのか
- 正常なのか狂っているのか?
- 狂っているのは自分なのか?それとも世間なのか?
という映画のメインテーマになぞらえた表現が多く含まれています。
SixTONESの本気度・こだわりが随所に感じられるMVです。
そんなメッセージが込められている作品です。
まとめ:スパイダーマンの世界観をSixTONESの世界観で表現した作品

いかがだったでしょうか?
「Rosy YouTube Ver」はスパイダーマンの世界観を今のSixTONESの6人世界観で表現した楽曲の様に感じました。
- 多彩な声
- 葛藤を表現するようなダンス
- スピーディーなサウンド
どの視点からも、随所にこだわりを感じられる作品です。
映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」のストーリーと共に楽しんでもらえたら、さらなる発見が見つかると思います。
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