
皆さんこんにちは音のGARAGEです
今回のテーマは
プロ20年目音楽プロデューサーが新人歌い手になって【歌ってみた用機材】選んでみた
です!まずは軽い自己紹介
✅自己紹介
プロデューサー/ディレクターとして20年。プロの現場でメジャーアーティストと一緒に音楽を作って来ました。現在はメジャーレコード会社で制作の最高責任者をしています。
今回の記事はこのような方向けとなります
- 初めての音楽機材購入を考えている
- 【歌ってみたの機材】って何が必要か知りたい
- 機材って種類が多くてわからない
- 宅録に最適なマイクが知りたい
という疑問を持っている方への記事となるのですが、単純に機材を羅列してもあまり意味がないかな?と思うので
プロ生活20年目の音のGARAGEが初心者に戻り 【自分だったらこれを選ぶ!】という機材をご紹介します。
今回はタイトルの通り【新人歌い手】として歌の録音に必要な機材の紹介となります。編曲やトラックメイクはまた別の話なのでご了承ください。
もくじ
まずは大枠を知ろう! 機材を揃えていくパターンはこの3つ
- 安いものを買って、成長と共にグレードアップしていく
- 初めからある程度費用を投資し、機材費回収のため頑張る
- ある部分にだけは費用をかける
今回はこの3つを駆使して、使うべきところには使い、省けるものは省くといったスタイルで選んでいきます
それでは解説スタート!
まずは必要機材リストです
- コンピューター
- マイク
- シーケンスソフト
- オーディオインターフェース
- ヘッドフォン
まずこれが必要な機材となります。今回は歌ってみたを歌う歌手という事なので
【歌を録音する】といった部分にフォーカスしています。よってスピーカーやキーボードなど作るために必要になっていく機材は省きます

Macがいいの?Windowsがいいの?
まずはコンピューター! 昔はMTRなどのマルチ録音機材に多重録音をするのが宅録の基本でしたが、今はコンピューターに録音する時代です.コンピューターはどうしても初めに必要なものとなります。では..

MacとWindowsどっちがいいの?
という話ですが,正直…どちらでも良いです!昔はやはりMacがクリエイティブの作業に向いていると言われていましたが、宅録という視点だけで見ると,最近はそこまでの大差はありません。

ただ、圧倒的に音楽業界的にはMacが多いです。
もし将来的にそのような仕事につきたい場合はMacを購入し、操作に慣れておいた方が楽かもしれません
私はMacユーザーなので
【MacBook Air】 【imac】 【MacBookPro】あたりが候補になってきます。
注意: 先々音楽もそのコンピューターで作りたいというのであれば よりハイスペックなCUPや32GBくらいまでメモリをあげたマシーンがお勧めです。
という事で私が新人として選ぶなら…こちら!
最新のMac Book Air 価格12万~15万
将来的に買い替えも視野に入れながらとりあえずはこれを買います。他の仕事でも使えますしね!
もちろん 今手元にコンピュータがある場合はそれから始めます。
マイクってどれがいいの?専門的だから選ぶのに困る
さて続きましてはマイクです
ボーカル用マイクは大きく2種類に分けられます
【ダイナミックマイク】
周りの音を拾いにくく、ハウリングが起きにくい
電源を必要とせず、マイク端子へ接続すればそのまま使える
多少の衝撃では壊れない耐久性の高さ
※こんなやつ

【コンデンサーマイク】
接続機器からの電源供給が必要
周波数特性が広く、バランスよく集音可能
ダイナミックマイクに比べ感度が高い
湿気や温度変化、衝撃に弱い
※こんなやつ

どちらを選ぶ方が良いかというとコンデンサーマイクがおすすめです。
イメージ的には
【ダイナミック=パワー】(ライブ向け)
【コンデンサー=クリアで繊細】(レコーディング向け)
と思って頂ければ大丈夫です。
もう!いきなり【プロと同じものを使う!】と気合が入っている方は
上のNEUMANNの87と呼ばれる 定番コンデンサーマイク40万円程度を
買っておけば困らないと思います!
という事で悩みますが…新人の私はこれを選びました
AKG C214 コンデンサーマイク 3万2千円
定番ブランドのAKG 通称アカゲ AKGのマイクはすごく有名でそれのエントリーモデルです。 コンデンサーマイクをスタンドに設置する、ホルダーや集音用の金属壁なんかも付属しているので、いつか高価なマイクを夢見てここからスタートします
忘れてはいけないのが良く見る
このようなポップガード(2000円)くらいも忘れずに購入してください

【シーケンスソフト】録音ソフトは何が良いの??

良く初心者の人がぶち当たる壁として 【シーケンスソフト】という言葉があります。

シーケンスソフトとは、簡単に言えば 音を録音する音楽ソフトです。
音楽を取り込みボーカルを録音するトラックを作り、録音をしていきます。もちろんトラックは多く作れ、多重録音もしていけます
これも本当にどれも遜色ないですが【代表的なシーケンス】と特徴を説明します。
- Avid Pro Tools: 業界スタンダード、ほぼ100%のスタジオに入っているソフト 録音特化型
- Steinberg Cubase: 打ち込みやデジタルミュージックを作る上で便利な機能がたくさんついている 作曲編曲特化型 Windows PCにも強い
- Logic : Apple製品でMacユーザーに人気、Pro Toolsの録音特化型とCubaseの作曲編曲特化型の両方の良いところを兼ね備えている
- Garage Band: Appleのコンピューターを購入すると最初からついている無料アプリ.性能は年々優秀になってきている。

ちなみに私は現在レコーディングはPro Toolsで行い、作曲や編曲はCubaseを使っています。
というところで私が選ぶシーケンスは
STEINBERG ( スタインバーグ ) / Cubase Pro 11 通常版 DAWソフトウェア 5万4800円
にします!
正直Avid Pro Toolsでも良いのですが、ちょっと【設定がめんどくさい】のと現在はサブスクリプションが主流なので、頻繁に使わないともったいない。一方CUBASEは買い切りなので
ゆっくり操作を覚えながら進めれるというのが理由です
でも、本当に歌を録音したいだけで予算をかけたくない人はGarage Bandから始めるのがおすすめです。何より無料!!それに満足がいかなくなったら 上位のシーケンスに買い替えていくというのが良いと思います
音質の要オーディオインターフェース 【値段で最も違いが現れる部分】

さて、コンピューター、録音ソフト、マイクまでは揃いました。
次はオーディオインターフェースです。

これも初心者には難しい!
オーディオインターフェースとは
【声をデータに変換してコンピュータに送る機械】
と捉えてもらえれば大丈夫です。
これはマイクの音をシーケンスにデータで送る中継地点みたいなものなので、あまり良くないものを使うと
せっかく良いマイクで歌っても中継地点で悪い音に変わって録音されてしまいます。

このオーディオインターフェース、色々と特色があり説明も難しいのですが単純に話すと
基本的に高いものは音が良い
と捉えてもらっていて大丈夫です。好みは別として値段が上がれば単純に性能も上がります。

そんな中、予算のない新人の私が選ぶのは!!
MOTU ( モツ ) / M4 オーディオインターフェイス¥31,900(税込)
です!!
これはもう単純にこのシリーズの最上位機種をずっと使っているからです。
M4はエントリーモデルですが、値段の割に上位機種との差が少ないです。
特徴は今風のクリアでキレのある音色なので
歌ってみたのように既存の楽曲を歌うには最適だと思います

最後はヘッドフォン!正直どれでもOK

最後はヘッドフォンですが正直これは何でもOKです

イヤフォンでも?
イヤフォンはお勧めしません。ライブなどの音を遮断したい時は効果的ですが、レコーディングに関しては自分の生でなっている歌声も感じながら歌う方が良い歌が録音できます

よく爆音でレコーディングをする人がいますが、これもお勧めできません。
10分と経たないうちに耳が死んで、しっかりとした音の判断ができなくなります。
ボーカリストの皆様、レコーディングの際は【音を小さくしろ】とまでは言いませんが、【自分の身体が鳴ってるのを感じれる程度の音量】で録音する事をお勧めします。

話はそれましたが、初心者の私が選んだのはこちらです!!
MDR-CD900ST 密閉型スタジオモニターヘッドホン¥15,180(税込)


良くTVとかで見るやつだね

これの上位機種がプロの定番中の定番です
ただ、最近の流れとして海外アーティストなんかは
自分が普段音楽を聴く用のヘッドフォンを使っている人も多いです。
定番はもちろん定番の良さがありますが、自分の歌いやすいものであれば正直音質に直接関わる部分ではないので良いと思います。あくまで歌いやすさを重視で選んでみてください。

まとめ
いかがだったでしょうか?新人に戻って機材を選んでみました
やっぱり初心者の頃の1番の問題点としては費用ですよね。
少しつまらないですが、最初は定番と呼ばれるものの、エントリーモデルからスタートして
経験を積むごとに自分なりにカスタマイズしていくというのが良いと私は思います
エントリーモデルでも最近の機材は優秀です。
続けていくうちに高い機材になっていくのも達成感を味わえて素晴らしい事だと思います。
少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました