
グラミー賞主要4部門の「レコード・オブ・ザ・イヤー」にノミネートされたFreedom

2021年を代表するジョン・バティステの1曲を歌詞と楽曲から解説&考察します!
2021年のジョン・バティステの最新アルバムに収録された同楽曲は、ニューオリンズを舞台に繰り広げられる超絶ハッピーなファンクミュージック。
レトロで陽気な楽曲の魅力を以下の3つのトピックで解説していきます!
- 歌詞から見るFreedom
- サウンドから見るFreedom
- MVから見るFreedom

ジョン・バティステってどんなアーティスト?なんて人はこちらの記事からご覧ください!

それでは解説スタート!
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まずは歌詞に注目して楽曲のメッセージを紐解いていきましょう!
歌詞&和訳
When I move my body just like this
I don’t know why
But I feel like freedom
こんな感じで身体を動かすと、なぜだかわからないけど自由を感じるんだ
I hear a song that takes me back
And I let go with so much freedom
昔を思い出させてくれるような曲を聴けば
自分を最高に開放しちゃって自由を感じるんだ
Free to live (How I wanna live)
I’m gon’ get (What I’m gonna get)
Cause it’s my freedom(freedom)
自由に生きる(どんなふうに生きる)手に入れよう(手に入れるんだ)
だってそれは僕の為の自由だからさ
Cause when I look up to the stars (stars)
I know exactly who we are
‘case then I see you shine
You shinin! You shinin’
星を見上げれば、自分が何者なのかがわかる
だって君が輝いているから 君は輝いているんだよ
I’m stuck to the dance floor
With the, with the whole tape
With the, with the whole tape
まだまだこのダンスフロアからは離れられない、このテープが終わるまでは
歌詞は今風でシンプルでダイレクト
まず歌詞を見て驚くのはそのシンプルさ。歌詞にメッセージを持たすために説明っぽい歌詞になってしまうことも少なくないのですが、必要最低限の言葉でまとめています。
英語という言語の特性もありますが、これだけで成り立たせてしまうところに素晴らしい才能を感じますね。
自由と平和という自身音楽活動のコンセプトを綴った歌詞
ジョン・バティステといえばブラック・リヴズ・マター運動への積極的な参加から見てもわかるように、自由と平等を音楽活動のテーマに置いています。
という言葉はこのテーマの根幹にある言葉で、自由に踊るというのを自由な人生になぞらえて表現しているように思います。
未来を生きる子供達への希望のメッセージ
MVではニューオリンズの日常やそこで楽しく暮らす子供たちが多く描かれています。
時に自由をはき違えて成長してしまう子供もいる中、太陽の下で音楽と共に楽しそうに踊るジョン・バティステの姿とそこに綴られる歌詞は、未来を生きる子供達への希望のメッセージの様に捉えることができます。


「シンプルで軽快、そして多くを語りすぎず楽しく寄り添う」
そんな歌詞で楽曲の世界観は彩られています!




次にサウンド面からの解説&考察です!
シンプルなコード進行で軽快なファンク感を演出
ファンクの特徴といえば一つのコードで引っ張って、最小限の変化にとどめるコード進行。ワンコード進行なんても呼ばれますね。
Freedomはブリッジ部分も含めいくつかのコード進行が使われてますが必要最低限にとどめています。
1つのコード進行を引っ張る利点はメロディーの自由さにあります。J-POPはメロディーを細かくして、それに合わせたコード進行を緻密に作りドラマチックにしていくのが定番ですが
なるべくシンプルにして自由に表現する。タイトルの「Freedom」という言葉にぴったりなサウンドメイクです。
マーチングドラムがハッピーさを倍増させてくれる
MV冒頭シーンも子供たちのドラムラインから始まりますが、基本的なリズムはマーチングバンドを意識したつくりになっています。
しかし面白いのは、そのままマーチングバンドのサウンドにするのではなく、しっかり今風のダンス音色でリズムが構成されているところ。ビートだけ聞くとヒップホップに聞こえます。
常にジャンルの融合を意識しているジョン・バティステならではのアプローチが光ります。
照り付ける太陽とのんびりとした雰囲気を演出するブラスサウンド
この楽曲のブラスサウンドは、ニューオリンズの日常を思い出して作ったのだと思います。私自身もニューオリンズに行ったことがありますが、本当にアメリカ南部丸出しの、のんびりとした天気のよい街です。
多くのラインを入れ込むのではなく、メロディーに合いの手として答えるようにリフを入れ込んでいる部分にセンスを感じます。
ちょっとけだるい雰囲気で後ろ気味のリズムにしているところが、非常に大好きなポイントです。
ゴスペル風のハモリの積み上げ方
まるで教会で盛り上がっているようなゴスペル風のハモリもアクセントを加えています。
Freedom部分のハモリの積み方はゴスペルそのもの、更に合いの手コーラスや、母音をより強調することで黒人文化の象徴であるゴスペルテイストを盛り込みまくっています。


最後にMVから楽曲を解説&考察してみましょう!


サムネの時点でかなり映えてますよね!
冒頭の子供がたたくドラムのバケツ
冒頭で3人の子供がバケツをひっくり返してたたいているシーンからスタートするMV。
これだけで、地元民は大歓喜!そしてその他の人もニコッと笑える演出が素敵です。
60sをオマージュしたファンキーなファッション
ジョン・バティステのピンクのスーツ、ダンサーたちの派手なワンピースやグラサンなど、60sや70sのレトロファッションを最新のトレンドにあわせて登場させているのがいいですね。
決してハイブランドのファッションではなく、その時代の日常にあふれていたファッションで構成しているところが、親近感を生み出しています。
地元マーチングバンドの出演
ところどころで、登場するのがジョン・バティステが通った高校のマーチングバンド「 セント・オーガスティン・マーチング100 」。
冒頭でバケツを叩いている子供たちは、高校生になったらマーチングバンドに参加する、そんなストーリーも浮かんできます。
バッチリ学校のユニフォームに身を包んだマーチングバンドを登場させることで、地元にも貢献していて素敵ですね。
みんなで踊れるキャッチーなダンス
ダンスもみんなで踊れそうなキャッチーな振り付けです。タイトルがFreedom(自由)という事もあって、かっこよいキメキメダンスより、みんなで道端で踊れるような振り付けにしたのではないでしょうか?
後半部分はかなり全員アドリブで踊っていて、まさに自由そのものです!


いかがだったでしょうか?
2021年は世界的にも様々な制約の中での生活を強いられました。そんな中、「君は自由だよ」というメッセージは多くの人々に希望と喜びを与えてくれるのではないかと私は思いました。
- 必要最低限のシンプルな歌詞
- 照り付ける日差しと平和を感じさせてくれるサウンド
- 自由のすばらしさを教えてくれるMV
歌詞・サウンド・MVどの視点からも「笑顔」を届けてくれる素敵な楽曲です。是非皆さんもチェックしてみてください!
▼Freedom収録のジョン・バティステの最新アルバムのより詳しい情報はこちらから!▼
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