
ボーカリストだけどリズム感がない。どうしてもリズムが走っちゃう。歌にそんな悩みを持っている人はいると思います。
【歌が上手くなりたい】と考えるとき、音程ばかり気にしてしまいませんか?
音感を鍛えるには時間がかかります。でも、実はプロも実践する短期間で歌が上手くなる方法があります。
今回は今すぐ!無料で!しかもおうちで!できる
【歌】を上達させるテクニックを解説いたします。
先日こんなツイートをしました

まず結論から
この二つを意識して、本記事で学べば~必ずあなたの歌は変わります~
前半:なぜ?歌の上達のためにまずリズム訓練に取り組むべきなのか
後半:なぜ?ブレスを極めればリズムが良くなるのか

そんな疑問をわかりやすく解説します。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
✅自己紹介
プロデューサー/ディレクターとして20年。プロの現場でメジャーアーティストと一緒に音楽を作って来ました。現在はメジャーレコード会社で制作の最高責任者をしています
もくじ

まずは上手な歌とは何か?多くの人は【歌が上手くなりたい】と思ったら音程ばかりを気にします。しかし、あなたの思う【良い歌】とは音程がぴったりあっていることでしょうか?

それならロボットが歌えば音程は必ずぴったり合うので
歌手は必要なくなりますよね
共感ができる
メッセージが心に届く
美しく癒される
勇気をもらえる

こういう歌が良い歌ではないでしょうか?
【歌が上手くなりたい理由】を音程通りに歌いたいから良い歌を歌いたいに変えましょう。
音程が良いことも重要です、しかし実際プロの歌手は歌詞の表現によってところどころシャープして歌ったりフラットして歌ったりしています。
すべては歌を素敵に表現する為です
音程の良さというのは歌を表現する上でのツールという事を忘れないでください

なのでリズム上達から取り掛かったほうが良いのです
なぜ音程の上達はリズムより難しいのか?
音程をよくするためには以下の要素が必要です。
- 音感
- 正しい発声法
- ベーシックなテクニック
音感
音感というのは音をとらえる能力です。友達に、 【特別に歌の練習をしているわけではないけどすごく歌が上手い人】はいませんか?その人は育ってきた環境のなかで音感を無意識に鍛えてきたのだと思います。
例えば
- 両親が家でよく音楽を聴いていた
- 楽器を習っていた
など理由は様々ですが才能も含めて人より音をとらえる能力が高いのです。
この能力を上げるのには時間がかかります。プロの力も借りなければならないことが多いです。
正しい発声法
これも正直ボイストレーニング案件です。正しい発声法を行うことで音程を安定させる持久力がつくのですが、トレーニングのプロに教えてもらわないとなかなか習得はむずかしいです。また、身体の使い方の部分なので反復練習も必要です。
テクニック
プロも使う音程をよくするためのテクニックはいろいろとあります。少しご紹介すると
- 母音で伸ばす
- 強く歌いだす手前に無声音を入れる
など説明しだすと無数にあるのですが、これも自分で感覚をつかむのはかなりの勉強が必要です。
音程を良くするのは時間がかかる
このように、音程を良くするのは結構な時間と根気が必要です。

こちらの記事でもご説明していますが、本気でプロを目指すならある程度プロの力を借りて鍛える必要があります。
※本記事のテーマとは違いますが、ボイストレーニングなどを考えている人へのおすすめリンクも掲載しておきます

一方、リズムはある程度までは自分でトレーニングできます。そして上達を感じやすいです。
リズムは歌の中でものすごく目立ちやすいです。正直音程より聴いている側はリズム感の悪さに違和感を感じます。
しかし…逆の発想で考えると、
リズムがある程度良ければ、多少の音程の悪さは隠すことができます。
なので、専門的な訓練が必要な音程より、まずはリズムの安定を目指すことが良い歌を歌うの近道なのです。

さて、ここまででなぜ【音程のトレーニング】より【リズム感のトレーニング】に先に取り掛かったほうが良いか
わかっていただけたと思います。
ここからは
歌のリズムを安定させるにはブレスを極めよう!
というお話です。理由はこちら
- リズムが走る原因は休符を感じれていないから
- ブレスはメロディーの句読点
歌のリズムが走る原因は休符を感じれていないから
リズムが走る原因のほとんどは休符が原因です。休符とはメロディーとメロディーの間にある、いわゆる休憩部分です。この休憩が短かったり長かったりすることでリズムは崩れます。
メロディーというのは、数種類のフレーズのパターンでできています。そのフレーズを休符でつなぐことでメロディーは構成されています。
例を出します
上を向いて歩こう 坂本九
上を向いて歩こう→フレーズ1
涙がこぼれないように → フレーズ2
思い出す夏の日→フレーズ3
一人ぽっちの夜→フレーズ4
それでは休符がフレーズをつなぐとはどういう事でしょうか?
上を向いて ★ 歩こう★涙が ★ こぼれないように ★ 思い出す ★ 夏の日★ 一人ぽっちの夜★

★ の部分が休符となります。フレーズを休符でつないでいるというのはこういう意味です
- フレーズとフレーズをつなぐ
- フレーズ内でつなぐ
休符の役目は必ずこのどちらかです。
ではあなたはこの ★ 休符の時に何をしていますか?
ブレスはメロディーの句読点

きっとあなたはこの休符でブレス(息継ぎ)をしているはずです
注)上を向いて歩こうに関しては★の部分でブレスしていなかったら不正解です。
ブレスとはメロディーの【句読点】なのです
息継ぎには以下の3種類があります
- 自然な息継ぎ:テンポにあわせて行う通常の息継ぎ
- 深い息継ぎ:キメフレーズなど歌を置きに行く際の息継ぎ
- 早い息継ぎ:メロディーが細かいときに素早く入れる息継ぎ
この3種類を理解して、適切に休符に当て込むことができたらリズムは崩れないと思いませんか?
これこそ
という本記事のタイトルの意味です

それでは最後は実際にリズム感を一気に上げるテクニックを解説します
1.歌詞(書き込めるもの)
2.鉛筆

ハイテク時代!IpadとApple Pencilでも構いません
●自然な息継ぎ
■深い息継ぎ
▲早い息継ぎ
歌ってみたなどのカバーの時はオリジナルを聴けば
どこで息継ぎしているかわかると思います。
基本的に【●自然な息継ぎ】がほとんどだと思いますがたまに■や▲が出てくると思います
以上です!!

これさえ作れればもうあなたのリズム感はアップしたといってよいでしょう。

あとはこのマークを意識して歌うだけです。
私の今までの20年のレコーディングディレクター生活で、この方法でリズムが安定しない人はほぼいなかったです。音程はたくさんの時間や知識が必要ですが、リズムはこの方法でとりあえずは安定すると思います。
もちろんこのやり方は第一段階で、さらなるテクニックもあるのですが、基本これの応用版です。

本記事のまとめです
- 音程が良い=歌が上手いという考えを捨てよう
- 音程上達は時間が必要、リズム感は今日から手軽に始められるし上達を感じやすい
- 歌が走る原因のほとんどは、休符を感じれていないから
- 休符は息継ぎの合図
- 3種類の息継ぎを歌詞にメモってそれに沿って練習しよう
もし、歌のリズム感がないなと思っている人は試してみてください。得意な人も、めちゃくちゃ簡単な事なのでやってみるとさらに上達すると思います。
そして副産物としてこの練習を行うと
音程もついでに良くなります

その理由はまた次の記事でお話しできたらと思います。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました!
