- コロナによるリモートワークで自宅の仕事環境を整えたたい!
- 大ブームのゲームやYouTube配信を始めたい!
- 自宅のオーディオ機器をまとめたい!
- 学園祭やBANDのリハスタで音をいじりたい

配信・リモートワーク・学校行事など様々なシーンで目にするのが

しかしこのアナログミキサー
ボタンが多くて初心者には使い方がわかりづらい!
そう思っている人も多いのではないでしょうか?本記事はそんな人向けに
というテーマで簡単に誰にでも使えるようににアナログミキサーとは何かを簡単に解説いたします!
すぐにリモートワーク・YouTube配信・イベント行事などでアナログミキサーが使えるようになります。

それでは一緒にアナログミキサーの使い方を学んでいきましょう!
もくじ

複数の音声入力をまとめて一つに出力したい場合
音量や音質を上げたり調節したい時

一つ一つ噛み砕いて簡単に説明していきます
①複数の音声入力をまとめて1つに出力したい場合

まずはじめに【あなたがまとめたい音声】と【まとめた音声をどこに出力したいか】を考えてみてください。
状況は様々だと思います。図のように
- オンライン会議の場合:マイクの音とPCの音をまとめて聴きやすいスピーカーに送る
- 配信の場合:カメラの音声とiphoneやオーディオプレイヤーから流すBGMを混ぜてPCの配信ソフトに送りたい

弾き語りの場合はマイクと楽器の音

などなどまとめたい音があるはずです
これを可能にするのが音をMIXする中継地点
複数の音を混ぜて一つに送りたい時に使用します
②音質や音量を上げたり調節したい場合

マイクや楽器をそのまま録音機器に指しても音が小さい時があります。それは録音機器にプリアンプという音量を上げる機材が入っていないからです。
マイク+プリアンプ
マイクや楽器の音をプリアンプで増幅させることができなければボリュームは上がりません。アナログミキサーにはこのプリアンプが内蔵されていて、マイクや楽器の音量を上げることができます。

こんなケースもあると思います
マイクのボリュームだけ大きくてBGMのボリュームが小さい
こんな時も、アナログミキサーで音をまとめれば個々に音量を調整できます。

はたまたこんなケースもあると思います
なんだか声がこもって聴こえる
そんな時は、アナログミキサーについているイコライザーというツマミを使って音質を変えましょう!
マイクや楽器の音量を上げたい時
個々に音量を調整したい時
音の音質を変えたい時
に使える機能が内蔵されています。
アナログミキサーは基本的に以上のように


アナログミキサーの使用用途がわかったところで次は基礎知識を学んでいきましょう!
まずはじめに、アナログミキサーには様々なサイズがあります。上のような大きいものもあれば


このような小さいものもあります!
ズバリこの2つの違いは
では、チャンネルとは何か?
音の差し込み口【入力】の数です。差し込み口が多ければ多いほどまとめられる音声や機材が増えます
モノとステレオ
【入力は2種類】モノとステレオの回線があります。モノは1チャンネル、ステレオは2チャンネルの回線となります。。
例えばチャンネル数が14chであれば、ステレオなら7つの音機材、モノなら14つの音機材がつなげらるという事なのですが、実際は14chあった場合は
モノ4ch+ステレオ10chなどというようにあらかじめはじめから割り振られています。

回線の電子科学的な意味は知る必要はありません。代表的なモノ/ステレオ機材を知ってれば十分です。
- マイク
- ギター
- ベース
- 電子ピアノ
- オーディオプレイヤー
- CD
- ヘッドフォン
- TV
皆さん、ヘッドフォンノLとRはご存じだと思います。あれがステレオ回線です。左右で2つ回線が存在している状態です。
一方LのみRのみの1回線だとモノという解釈です。
モノは1ch:ステレオは2ch

これだけ覚えておけば回線に関してはOKです!
そして価格ですが…
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チャンネル数の数え方

次にチャンネル数の数え方についてです

初心者の方が誤解しやすいポイントなので解説いたします。

こちらはSoundcraftのEPM6という10チャンネルのアナログミキサーです。
スペックを見てみましょう
■モノラルチャンネル数:6
■ステレオチャンネル数:2

あれ?2チャンネル足りなくない?
そうなんです、なぜ2チャンネル足りないかというと入力チャンネル8+出力チャンネル2で合計10チャンネルなのです。
と覚えましょう。上位機種になると別の表記もあるのですが、テレワークや配信用のミキサーは基本この表記がほとんどです。

10チャンネルなので入力が10個あると勘違いしがちなので気を付けてください!
さてここからはアナログミキサーの各パーツを紹介します!今回はこちらの

8チャンネルのミキサーを使って説明いたします。スペックは
モノラル2ch
ステレオ2ch

もうわかりますよね!この8chのミキサーは

入力が6つで出力が2つとなります!
チャンネルの見方

まずミキサーはこの縦一列が1チャンネルです。画像はモノチャンネルです。
一番上から見てみましょう
- MIC:マイクを指す場所
- Line IN:マイクじゃない楽器ケーブルを指す部分
- GAIN:入力ボリューム
- EQ:音質を調整するツマミです、上から高音域、中音域、低音域です。
- AUX;外部エフェクトの量を調整するツマミ
- PAN:音のポジションを調節
- LEVEL:チャンネル全体のボリュームを調節します。
アナログミキサーはツマミが多くて複雑に見えますが
一列を見た時にMICという差し込み口が存在しているものは基本モノだと思って大丈夫!

ここからは各ツマミを詳しく説明します!
MIC/Line IN
モノチャンネルにはMICとLineINの入力がついています。2つ使うのではなくどちらか1つを使います。
- MIC IN:マイクを指す場所
- Line IN:ギターやベースを指す場所
と覚えておくだけで充分です。自分が使う音声入力機器によって挿し口が違うという解釈でOKです。
GAIN
GAINとは入力する楽器の音量です。入力レベルとも言います。ここであがる疑問としては

LEVEL:全体ボリュームとは何が違うの?
GAINとは取り込む音の量の調節
LEVELとは取り込んだ音の量の調節
GAINが大きくて取り込む際に音が割れていた場合、LEVELで音量を下げても、割れた音が小さく聴こえるだけです。

GAINで適性の音量/音質で取り込み、LEVELでその良い音質のボリュームを上げるというイメージ
EQ
イコライザー:音質を変化させるツマミです。基本上から高中低音域と並んでいます。良い機種になるとこのツマミが6つくらいついているものもあります。
今回のように3つの場合、わかりやすく言えばカーステレオの HIGH/MID/LOWと同じです。
AUX
AUXチャンネルのボリュームになります。
補助、予備の意味を持つ「auxiliary」の略であり、入出力を問わず外部機器を接続する端子です。 エフェクターや演奏者へのモニター送りに多用されます。
外部機器で例えばエコーなどをかけたい場合に使いますが、基本的に音楽制作でない場合はAUXは無視してOKです。
PAN
PANとは音をステレオスピーカー上のどの位置に配置するかを決めるツマミです。
ツマミを12時の位置にすればセンターとなり、左右に振ることによって、どちらかに音が寄ります。マイクの場合基本的にセンターにしておけば問題ないです。
1列の詳細が分かったところで全体像に戻りましょう!

1列が理解できればほぼアナログミキサーを理解したといっても過言ではありません!

今一度全体像を見てみましょう!

少し景色が変わったのではないでしょうか?下の1.2.3/4.5/6という数字がチャンネル番号であり、その上に先ほど説明したおなじみの光景が見えると思います。ステレオチャンネルの表記は3/4などと2チャンネル分で表記されます。
3/4などのステレオチャンネルはLINEの入力が2ついているのがわかりますよね。ステレオチャンネルはこの入力を2ついっぺんにLRで使います。

例え100チャンネルあったとしてもこれが並んでいるだけです。

それがわかっていれば、たくさんツマミがついている大型のミキサーでも「チャンネルが並んでいるだけ!」とシンプルに考えれますよね!
大事なのは
縦一列がモノ1chかステレオ1ch分
という事です。
そしてMICはモノ。これを覚えておきましょう!
その他のパーツを見ていこう!

最後にチャンネル以外の部分を見ていきましょう!

ここまでくればあと一歩です!
右上メインアウト部分

右上部分はアウトやAUX系の差込口が並んでいます。
- MAIN OUT:ミキサー内の音をまとめて外に送るメインアウトチャンネル:【まとめ先に音を送ります】
- PHONE:ヘッドフォンの挿し口
- AUX SEND:外部のエフェクターをつなげる出力部分
- CR-OUT:コントロールルームアウト:メインスピーカーでない、別部屋などのスピーカーで聴きたい場合に使用
- AUX RETURN:外部機器の信号を戻す入力

配信やテレワークでは使うことは少ないですがAUXの解説も軽くだけ触れておきます、この解説だけ専門的になってしまうので、外部機器につなぐ予定がない人はスキップしてください!
AUX SENDとRETURNは主に外部機器でエフェクトをかける際に使います。例えば、カラオケのようにエコーをかけたい場合、AUX SENDからエコーのエフェクト機器に信号を送ります。そしてエコー機器内でエフェクトをかけたものをRETURNに戻します。
そうすることにより、各トラックにいっぺんにエフェクトをかけることができます。今回の例だと各チャンネルのエコーの量は、先ほどのチャンネル列の中のAUXというツマミでどのくらいかけるかを調節できます。

基本的に音楽制作で主に使うものなのでテレワークと配信では使う機会は少ないと思います。

さて最後は実際にリハスタ・イベント・学園祭などでアナログミキサーを使う際の手順と注意点を見ていきましょう!

大きな音が急に出たらどうしよう!

逆に音が出なかったらどうしよう!
アナログミキサーには電子パネルのような、案内画面がついていないのでトラブルがあるとかなり焦りますよね!
そんな時に安心して対応できるように、使い方の手順を見ていきましょう!
【アナログミキサーを使う際の8つの手順】
- 電源を入れる前にすべてのツマミが絞られていることを確認しよう!
- 電源を入れよう
- 各機材をつなげよう
- マスターフェーダーを0にあげよう
- インプットチャンネルをONにしてフェダーを0まで上げよう
- メーターを見ながら音を出し、インプットチャンネルゲインを上げていこう
- ハウリングをチェックしよう
- インプットフェーダーでバランスを整えよう
- オマケ:知識があるならEQを使ってマスキングを取り除こう
まだ、あまりアナログミキサーを使ったことのない人用向けの解説を致しますので、上級者の方は飛ばしてもらって大丈夫です!
①電源を入れる前にすべてのツマミが絞られていることを確認しよう
アナログミキサーをいじる際に、最も大きなトラブルそれは

めちゃくちゃビビるし、パニくりますよね!
これを防ぐために、電源を入れる前にすべてのツマミが絞られていることを確認しましょう。絞られていないツマミは初期設定の位置まで絞りましょう。
- ボリューム系のツマミ:GAINやAUXが0の状態
- ボリューム系のフェーダー:インプットフェーダーなどが0の状態
- EQなどがセンター(12時)

このような状態です!
ボリューム系やSEND系のツマミは基本的に左に絞り切るポジションが0の位置になります。
一方EQに関しては、減らしたり増やしたりするので時計の12時の位置(センター)が最初のポジションです。
②電源を入れよう
ツマミが初期設定になっていることを確認したらいよいよ電源を入れましょう。多くのミキサーはミキサーの背面(自分から見ておくの後ろ)にマスター電源が搭載されています。
電源を入れると、ミキサーの豆電球が光ったり、どこかしらが光って電源が入っていることを教えてくれるので確認しましょう。
機種にもよりますが、この段階で電源が入ったことを認識できない場合は故障している可能性もあります
③各機材をつなげよう
電源が入ったらまだツマミは一切いじらず、楽器を繋ぎます。
インプットチャンネルにマイクや楽器を繋いでいきましょう。
リハーサルスタジオなどでは初めから設定されていますが、イベントや学園祭などスピーカー等も持ち込む現場に関してはアウトにスピーカーを繋げる作業も入ります。
※スピーカーをつなげるのであれば、②の電源を入れる前に行ってください。
④マスターフェーダーを0にあげよう
さて、マイク・楽器・スピーカーも接続完了!いよいよアナログミキサーをいじっていきます。
まず最初にやることは、マスターフェーダーを0にあげましょう。
ミキサーによってはMAIN OUTと表記されているツマミの場合もあります。前述したとおり、ミキサー全体のボリュームコントロールをするこのマスターフェーダーをはじめに0まで上げます。
アナログミキサーの0という数字は。TVの音量のゼロとは違い、真ん中の基本ボリュームの位置となります
⑤インプットチャンネルをONにしてフェダーを0まで上げよう
小型のアナログミキサーだと搭載していない場合もありますが、ミキサーにはチャンネルを【生かしたり/殺したり】するON・OFFスイッチがついています。
ON・OFFスイッチが搭載されている場合、自分のマイクや楽器を繋いでいるチャンネルのスイッチをONにして生かしましょう。
チャンネルを生かしたら、フェダーを0まで上げます。
フェダーを0まで上げると音が出ますがまだ小さいと思います。
インプットチャンネルのフェダーは細かいボリューム調整をするものなので音量がこの時点で小さくてOKです。
⑥メーターを見ながら音を出し、インプットゲインを徐々に上げていきましょう
インプットチャンネルのフェダーが細かい音量調整をするツマミならばGAINは大きい音量調整をするツマミになります。
インプットGAINを一気に大きくすると音はめちゃくちゃデカくなるので、音を出しながら徐々に上げていきましょう。
ある程度の場所まで行くとハウリングを起こします。

キーンとかボーンとかいうあれですね!
基本的にはこの状態になったら上げすぎです。複数の楽器の音を調整していると更にハウリングするポイントがシビアになってくるので、一つ一つのチャンネルを丁寧に調整していきます。
⑦ハウリングをチェックしよう
一つ一つのチャンネルの設定が完了したら、一度すべての音を鳴らしてみましょう。
この際、マスターフェーダーを一瞬絞りながら音を出すことをオススメします。
一つのチャンネルだけだったらハウっていなかった音量も、複数の音が一斉になることにより、ハウる可能性もあります。
すべての楽器を鳴らしても問題なければ、基本設定完了です。
⑧インプットフェーダーでバランスを整えよう
アナログミキサー本来の働き、音のバランスを整えるのは実は最後の作業なのです。
ちゃんと基本セッティングをしなければ、アナログミキサーはその働きを失いますのでしっかり①~⑦の作業をやりましょう。
セッティングが完了した時点で、すべての楽器や接続デバイスの音量がなる状態になっていると思います。
ここから、⑤で0に設定してあるインプットフェーダーを使って音量を整えていきます。
音楽が大きいな?と感じたら下げる。全体のボリュームが小さいなと思ったらマスターフェーダーを上げるなど状況に応じてバランスを整えます。
基本的にバランス調整は引き算で考えると上手くまとまります
音が小さい!音量上げる!を繰り返すと、最終的にどんどん音量が増え最終的に音割れやハウリングを起こします。
適正レベル(適正メーター)なのに、声が小さい場合は音楽を下げましょう。
それで全体が小さくなってしまったら全体のボリュームをコントロールするマスターフェーダーを上げればよいのです。

とにかく、バランス調整やミックスは引き算

これを常に意識しておきましょう!
オマケ:知識があるならEQを使ってマスキングを取り除こう!
こんな状況があると思います。これは複数の楽器が同じ周波数帯を鳴らすことによって起きるマスキングという現象のせいです。
同じ周波数帯に音が重なりすぎることにより、一つ一つの音が打ち消しあって埋もれて聴こえてしまいます。
もし、あなたに周波数帯などの知識があるのであれば、マスキングしている周波数帯をカットしていき音の輪郭がしっかり聴こえる様に調整していきましょう。
EQは周波数帯をカットしたり増やしたりと音のバランスを整える際に重宝するエフェクトですが、知識無く使うと悪い方向にしか進みません。
初心者のうちはボリュームでバランスととる
これに集中したほうが上手くいきます。その後慣れてきたら更なるクオリティアップの為にEQを使ってみてください。

いかがだったでしょうか?一部専門的な説明になってしまいましたが、以下がまとめです
- 複数の音をまとめて一つに出力するための機材
- 音量や音質を音声機器ごとに調節できる
- 回線にはモノとステレオがある
- チャンネル数が増えれば価格が上がる
- チャンネル数表記は入力+出力の数
- 複雑に見えるが1列のチャンネルが基本は並んでいるだけ
とりあえず以上の事を知っているだけで今日から使用できると思います。
アナログミキサーは音楽用の機材というイメージが強いですが、使い方によっては様々な使い方ができます
- TV周りの音響機材をまとめる
- PC周りの音響機材をまとめる

など様々な用途でも活躍します

PC、iphone、ipadの音をすべてミキサーに立ち上げスピーカーに送る!なんてことも出来ちゃいます
初心者の方はまずは
【どんな音をまとめて】【どこに出力したいか】を考えて
- 何チャンネル必要か
という部分をもとに選んでいただけると、失敗しないと思います。
本記事が皆様のお役に立てたら幸いです。お読みいただきありがとうございました!