先日契約している楽器屋さんと打ち合わせをしていた際、アコースティックギターが40代オーバーの大人に売れまくっているというお話をお聞きしました。

アコギを購入している人はこんな方
- 昔、音楽をやっていて再度始めた人
- 新たな趣味としてアコギを始めた人

どちらのパターンもコロナによるおうち時間の拡大が理由とのこと…
今回はこれからアコースティックギターを始めようと思っている方向けに失敗しないアコギの選び方をテーマに、練習が100倍楽しくなる
を解説させていただきます。
編曲家歴20年、ギターは16歳の時に1本目を購入いたしました。現在は音楽プロデューサーとして数々のメジャーアーティストの楽曲制作を担当させていただいています。
【本記事の構成】
- 失敗しないアコギの選び方:基礎知識編
- まず挑戦したいオススメ楽曲5選
- アコギが大人の最高の趣味である理由
- まとめ

それでは解説スタート!
もくじ

まずは失敗しないアコギの選び方:基礎知識を学んでいきましょう!
①アコギは大きく分けて2種類
②弾きやすいサイズを選ぼう!
③ルックスも重視しよう!
④お好みの音色を探そう!
⑤ライブまで考えるならエレアコという選択肢
⑥初心者セットはどう?

初心者にもわかりやすく6項目に分けて基礎編は解説いたします!
①アコギは大きく分けて2種類
まずアコースティックギターは大きく分けて2種類に分かれます。

まずは金属の弦を張ったこのようなタイプ

アコギといえばこれ!を想像する人が多いのではないでしょうか。

そしてもう一つはナイロン弦を張ったこのようなタイプ

こちらはクラッシックギターと呼ばれるアコギになります。クラシックギターはその名の通りクラシック音楽でも多く使用される楽器です。
※本記事では金属弦アコースティックギターを解説いたします。
音色も違い、クラシックギターはナイロン弦の為よりソフトでやわらかい音色となります。金属弦のアコースティックギターはまさに弾き語りなどジャカジャカ弾くハードで迫力のある音色が特徴です。
②弾きやすいサイズを選ぼう!
最初の一本を持つときに重要視してほしい部分として
という部分があります。抱えやすさは弾きやすさに直結し、女性など小柄な人は大きなギターだと弾きづらくて練習が嫌になってしまうことがあります。

抱きかかえて演奏する楽器だからこそ
抱きやすいサイズのギターを選ぶことは重要です。

それでは代表的な3つのサイズを見ていきましょう!
ドレッドノート

まず定番のドレッドノート。アコースティックギターを選ぶときはまずドレッドノートから試してみることをオススメします。
最も標準的なサイズであり、幅広い用途に使用できます
低音から高音までバランスよく鳴り、ジャカジャカと弾くストロークと呼ばれる弾き方や、歌の伴奏としても最適です。ただ、小柄な女性やお子さんにはこのドレッドノートでも大きすぎると感じることもあるので、注意は必要です。
フォーク

ドレッドノートが大きすぎる!と感じる小柄な方や女性の方はフォークギターが最適

ドレッドノートより一回り小さいイメージです
小柄な方でも持ちやすく、ストレスのない抱き心地を感じれると思います。
音も非常に繊細で、高音に関してはドレッドノートより伸びやかなものが多いです。美しいメロディーを演奏したり、アルペジオ奏法などにも適しています。
それもでも大きいと感じる方はミニギターという選択肢も

お子さんなど大人用のギターがどうしても大きく感じてしまう人はミニアコースティックギターが最適

フォークギターよりさらに1まわり、2まわり小さいイメージです。
非常に持ち運びなどにも便利で、弦高も低いため力のない子供でもストレスなく扱えます。

しかし!ミニアコースティックギターにはデメリットも
サイズがフィットするのであれば、ドレッドノートかフォークギターで合うものを探すことをオススメします。
③ルックスも重視しよう!

ギターを選ぶ際に是非ルックスも重視してほしいです!
やはり、自分がかっこいいorかわいいと思うものは自然と愛着がわきます。ルックスも妥協してはいけないギター選びの重要な要素です。


このようにアコギといっても色や形は様々。

車の車種や色を選ぶようにギターも選ぶと、長年大事にできる1本が見つかります!
④お好みの音色を探そう!

音色に関しては初心者のうちは非常に判断が難しいと思います!
この部分に関しては楽器屋さんで聴く、もしくは実際弾いてみるというのが一番シンプルでわかりやすいです。例えば大手楽器店の石橋楽器さんなどでは購入前にギターを試演奏させてくれます。

まだへたっぴで人前で演奏は恥ずかしい
なんて方は、店員さんに弾いてもらったり話を聞くだけでも参考になります。
- ジャカジャカとストロークをしたい方はドレッドノート
- 単音でポロポロ弾きたい人はフォーク
という基礎知識だけ持って楽器屋さんやYouTubeで音を聞いてみてください。
初心者の1本目に重要なことは自分が気に入るかどうかです。
知りたい知識は是非遠慮せず質問を投げかけてみてください
⑤将来的にライブで演奏したいならエレアコという選択肢も
エレアコというのは、エレクトリックアコースティックギターの略です。
簡単に説明すると、ケーブルでアンプやスピーカーに繋げることのできるアコギの事を指します。
- マイクで歌いながら演奏
- バンドと一緒に演奏
といった場合、生音は他の楽器にかき消されてしまいます。そんなときはアンプにつないで音量を上げれるエレアコを使います。
ご自身が将来的にバンドやステージで演奏したい場合はエレアコをはじめの一本として選んでおくとよいでしょう。
アコースティックながらにエレキのように使えるギターそれがエレアコです
⑥初心者セットはあり?なし?
よく楽器店ではアコギの初心者セットが販売されています。
- ギター本体
- 肩掛けストラップ
- ピック
- チューナー
- カポ
- アンプ(エレアコの場合)
などをセット販売しているものです。
よく、初心者の方に初心者セットはありか?なしか?と聞かれることがあります。
私的にはありだと思います。もちろんメリットデメリットが存在するのでご紹介します
値段が安い
必要なものがすべてそろう
種類が限定される
慣れてくると買いなおす時期が来る
初心者の頃はちゃんとしたものを選べるかどうか?という不安も大いにあると思います
そういう意味では初心者セットはベーシックなクオリティのものがそろっているので、安心を感じれる部分も多いとおもいます。
一方で、初心者セットは自分好みにカスタマイズはできません。少し弾けるようになってきたら、自分好みの楽器や付属商品が欲しくなってくると思います。
メリット・デメリットをしっかり把握したうえで選ぶのであれば、全然問題ないと思います。もちろん基本的なクオリティも十分保証されていますので安心して購入していただきたいと思います。


さてギターを購入したら早く曲を弾きたい!

そんな方にお勧めの楽曲5選をご紹介します
難しいコードが出てこない
コード変更しやすい
弾いてて盛り上がる

今回のオススメ曲はこのような基準で選びました!
STAND BY ME:ベンEキング
定番の入門曲!4つのコードをのみで弾けて、指の押さえ方も簡単です!
さくら(独唱):森山直太朗
やっぱり邦楽も歌いたい!という人にはさくらがおすすめ!非常にシンプルなコード進行で、初心者がつまづいてしまうFなどのバレーコードも少ないです。
空も飛べるはず:スピッツ
こちらも非常に定番の入門曲。オープンコードで弾けて、テンポもミディアムでとらえやすい楽曲です
マリーゴールド:あいみょん
やはり、女性でアコギをはじめたら、あいみょんは歌いたいシンガーの一人ではないでしょうか?
カポを使えばさらに簡単に弾くことができます!
小さな恋のうた:MONGOL800
初心者の最初の壁Fなどのバレーコード。押さえ方が難しくつまづく人も多いですが、バレーコードを習得したら是非この楽曲を弾いてみてください。やっぱり曲の爽快感などは弾きごたえ抜群。脱初心者にはもってこいの1曲です。
はじめはとにかく多くの曲にチャレンジするのが上達の近道

ギターの練習は一からやっていくと意外と地味な作業だという事に気づくと思います。
そんな時は覚えたばかりのコードで曲に挑戦すると、どんどん上達していきます。やっぱり地道なコード練習も大事ですが、

楽しむ!というのも初心者にはすごく大切な練習です!
ベーシックなコードを習得するだけで弾けるようになる教本も数多く出版されています
このような教本を利用して、是非楽しみながら上達していただけたら練習が何倍にも楽しくなると思います。

近年コロナによりアコギを始めた人が多い理由は単純に時間ができただけではないです。

アコギには大人の最高の趣味である理由がいくつか存在しています。
ここではアコギを趣味にするメリットを3つ紹介いたします。
- 自然との調和
- 一人で完結する
- 比較的安く始められる
①自然との調和
アコースティックギターはその音色や形状から、自然との調和がとても良い楽器です。
優しい雰囲気があり、持ち運びも楽。コロナで一大ブームになったキャンプなどのアウトドアとも相性が良く、【キャンプファイヤーを囲んで音楽を奏でる】【自然の中で演奏する】などナチュラルな趣味として始める人も多いです。
②一人で完結する
エレキギターはバンドサウンドで魅力を発揮する機会が多いと思います。一方で一人でじっくり楽しめるアコギは趣味として最適。
ソーシャルディスタンスが必要な現在にはとてもマッチしていますよね。
上達していけば自分で曲を作ることもできるようになるので、楽しみ方は無限大です。
③比較的安く始めることができる
高価な機材をいくつもそろえなければならない電子楽器とは違い、アコギは本体と最低限の付属品だけで始めることができるのも魅力。
初心者でも3万円位で一定のクオリティの楽器を買うことができます。

いかがだったでしょうか?
- アコギは2種類
- サイズは抱き心地を考えて自分にフィットするものを選ぶ
- 長く使うには見た目にもこだわる
- 音は初心者のうちは楽器店で遠慮なく質問してみよう
- 将来的にライブでも使いたい人はエレアコ
- 初心者セットはメリットデメリットを把握してから購入しよう!
- 練習はどんどん曲に挑戦していこう!

コロナによって多くの人に魅力が再確認されたアコースティックギター

本記事が【一生楽しめる大人の趣味】として、アコギを始めるお役に立てたら大変うれしいです。
お読みいただきありがとうございました。